川上裕介
【撮影のお役立ち】失敗が少ない打上花火の撮影方法とは??
更新日:2020年4月21日
こんにちは。
関西でフォトグラファー 、写真教室をしております川上裕介です。
今回は、失敗が少ない打上花火の撮影方法について記載します。
私も、実は花火の撮影で失敗した経験があります。
花火の写真を失敗したく無い方は、ぜひご覧ください。
追記:2020年は新型コロナウイルスの影響により、撮影目的での外出はおすすめ致しません。
まずは、ご自身を大切にして頂き、状況が落ち着いたタイミングで、撮影を楽しみましょう。

<はじめに>
花火の撮影って難しいと思われていませんか?
私も、以前はそう思っていました。
しかし、いくつかのポイントを意識すれば、グッと花火の写真が上達します。
カメラを持って花火大会に行きたくなりますよ。
もしも、以下のようなお困りごとがあれば、参考になるはずです。
・ピントが合わない
・ブレる
・ノイズが気になる
・白トビが気になる
<ポイント>
早速、打上花火の撮影に関するポイントをご紹介します。
1、三脚を使用する
花火の光跡をしっかり写真に残すには、シャッターのスピードを長くする必要があります。
よって、手持ち撮影だと、ブレでしまいます。
手ブレを抑えるため、三脚は使いましょう。
2、レンズにND4のフィルターを装着する
花火の光は、思っている以上に明るいです。
ND4のフィルターがなければ、白トビが発生する可能性があります。
減光フィルターであるNDフィルターを使用することで、白飛びの発生を防ぐのです。
別の記事で、NDフィルターについて記載していますので、興味のある方は、ご確認ください。
NDフィルター: https://www.yusukekawakami.com/post/【撮影のお役立ち情報】ndフィルターで作品を撮ろう!
3、カメラの長秒ノイズリダクションは必ずオフにする
『暗い場所でシャッターを切ったら、カメラで何か処理をしていて、なかなか次のシャッターを切ることが出来ない・・・』と悩まれたことはありませんか?
おそらく、長秒ノイズリダクションがオンになっていると思われます。
例えば、10秒間シャッターを開けていると、それと同じ程度、カメラで処理に時間を要し、その間はシャッターが切れなくなります。
つまり、その間のシャッターチャンスを逃してしまうのです。
私は、この機能をオンにしたり、オフにしたりし、比較しましたが、あまりに大きな差は無いように感じました。
少しノイズがあったとしても、シャッターチャンスを逃すくらいならば、この機能をオフにした方が良さそうです。
4、絞り(f値)
私は、まずf11で試します。
明るければ、絞って、暗ければ少しf値を小さくして調整します。
おおよそ、f9からf16の範囲にしています。
5、リモートレリーズを使う
リモートレリーズを使いましょう。
レリーズは、カメラのボディに取り付けて、離れた場所からシャッターを切るためのカメラアクセサリーです。
使用目的は、ブレを抑えるためです。
6、iso感度は下げる
下げれるだけ下げましょう。
すでに記述しましたが、花火の光は思った以上に明るいです。
多くのカメラがiso100くらいまで下げることが可能でしょう。
7、ピント合わせ
まず、オートフォーカス で花火にピントを合わせます。
ピントが来たと確信ができれば、マニュアルフォーカスに切り替えます。
その際、液晶モニターでしっかりフォーカスを確認してください。
もし、ピントが来ていない状態でマニュアルフォーカスに切り替えたならば、全ての写真がピンボケしてしまいます。
花火大会の序盤は焦らずに、ピント合わせに集中しましょう。
8、シャッタースピードは『BULB』にし、3発の花火を基準にする
シャッタースピードは必ずBULBにしましょう。
バルブは、シャッターボタンを押している間、露光され、ボタンから手を離すと、シャッターが閉じます。
BULBでシャッターボタンを開ける時間は、まず花火3発分を目安にしましょう。
それで、もしも暗いようであれば4発分に、明るいようであれば2発分に調整しましょう。
クライマックスのシーンは、沢山の花火が上がるので、リズミカルにテンポよく、シャッターを切ります。
そうでなければ、白とびが盛大に発生します。
<まとめ>
1、三脚を使用する
2、レンズにND4のフィルターを装着する
3、カメラの長秒ノイズリダクションは必ずオフにする
4、絞り(f値)はf11を基準に
5、リモートレリーズを使う
6、iso感度は下げる
7、ピント合わせは、オートフォーカスで合わせ、マニュアルフォーカスに切り替える
8、シャッタースピードは『BULB』にし、3発の花火を基準にする
<注意事項>
・主催者が三脚の使用を禁止している場合、三脚は使用しないようにしましょう
・花火大会の1週間も前から、三脚を公共物と鎖で結び、場所取りをしているマナーの悪いカメラマンがいます。近隣住民に迷惑をかけてまで、写真を撮るのはやめましょう。
・みんなで花火を楽しむことが出来るよう、譲り合いの気持ちを持ちましょう
・夏場は水分補給をしましょう。体調が最優先です。
<関西の花火大会スケジュール>
別のブログにて、2020年の関西の花火大会のスケジュールを記事にしています。
参考にされてください。
https://www.yusukekawakami.com/post/【開催決定!】2020年大阪から行ける花火大会
カメラを持って花火大会に行きましょう♪
皆様の、フォトライフがより充実したものとなりますように。
私のフォトレッスンにもお越しいただければ、嬉しいです。
ストアカでの写真教室:
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。
<最終更新日:2020.4.21>