川上裕介
【それでもなりますか?】ブライダルカメラマンの実際!
こんにちは。
関西でフォトグラファー 、写真教室をしております川上裕介です。
今回は、『それでもなりますか?ブライダルカメラマンの実際』というテーマで記事を書きます。
・人生で最も幸せな場面を撮れて面白そう?
・撮影日以外は何をしているのかなあ?
・撮り直しができない仕事だから、きっと大変だ
と思われていませんか。
もし、そのように考えられていらっしゃれば、ご一読下さい。

<結論>
これから記載する内容を読んでいただき、それでもブライダルのフォトグラファーをやりたいということであれば、チャレンジしても良いと思います。
もし、消極的になってしまえば、やめておくか別の道を検討するのが良いと思います。
<私の経歴>
私は、30を前に結婚式を撮るようになりました。
それまで、職業カメラマンではなく、会社員をしていました。
ウェディングを撮るカメラマンに転職した経緯は、以下の記事に書いています。
参考:https://www.yusukekawakami.com/post/【カメラマンへの転職】会社員からカメラマンにあなたもなれる!
<ブライダルのフォトグラファーは転職しやすい>
上記の記事にも記載していますが、ブライダルのカメラマンは未経験であっても、比較的、採用されやすいように思います。 人口が減っているので、結婚そのものの数は、減っているでしょう。 しかし、求人はあります。 皆さんもお分かりですよね。 離職者が多いのです。 採用しても採用しても辞めていくのです。 私も、ブライダル撮影のフォトプロダクションを辞めた一人です。
<ブライダルカメラマンの良い点>
・人生で最も幸せな場面を撮れる
→これは、ブライダルを撮っていなければ経験できない面白さです。
例え、ウエディングを撮ったことがなくても、結婚式を挙げた経験や列席した経験があれば、結婚式という人生のイベントがいかに素晴らしいか分かるはずです。
集まったみんなが、新郎新婦お二人に拍手や励ましの言葉を送り、時には涙を流します。
それの場面を切り取ることが出来るカメラマンは意味のある仕事と感じます。 ・感謝される →仕事のやりがいは、自分の仕事に対して対価を得ることにあると考えます。 ブライダルカメラマンは、それだけでなく感謝されることもあります。 例えば、撮影の終わりに『今日はありがとうございました。一緒に写真を撮りましょう。』と言って頂けたり、後日、お礼の手紙を頂くと嬉しくなります。 ・カメラや写真撮影の勉強になる →例えば、一生懸命、YouTubeや書籍で勉強したとしても、仕事として取り組めば、とても多くの学びを得ることが可能です。 私の場合、露出や三脚の組み方から勉強しました。 最終的には、自分でライティングを組み、一人で撮れるようになりました。 また、勉強することは、写真以外にも多くあります。 新婦さまが和装の場合、振り付けを学ぶ必要があります。 これば、白無垢や色打掛を着せるという行為ではなく、写真を撮る前に、より綺麗な1枚を撮ることが出来るように調整するものです。 また、企業によっては、受注の事務手続きをカメラマンが行うこともあり、学ぶことは沢山あります。
<ブライダルカメラマンの悪い点>
・高い対人スキルを要求される
他の方が書かれているブログを見ると、コミュニケーション能力や対人スキルがなくても、ブライダルを撮ることが可能と書かれているのを目にします。 私は、その考えを否定します。
良い写真を撮るには、新郎新婦とのコミュニケーションだけでなく、式場のスタッフとの信頼関係が重要になります。 新郎新婦とのコミュニケーションが取れた場合は、挙式当日に『あのカメラマン、何か良さそう!』と思っていただくことが可能です。 商品を納入すれば、『やっぱり、良い写真だ!』と喜んでいただくことが可能です。 反対に、コミュニケーションが取れなかった場合は、悲惨です。 挙式当日、『あのカメラマン、大丈夫かな・・・』となります。 商品を納入すれば、どれだけ良い写真を撮っていたとしても粗探しになります。 そして、こう考えます『やっぱり、駄目だ』と。
お客様が写真に対するこだわりが強ければ、クレームになります。 式場スタッフで特に信頼関係を大切にするのは、プランナーだけでなく、キャプテンや司会者もそうです。
例えば、キャプテンは、新郎新婦お二人を誘導する役割を持っています。 例えば、意思疎通出来る中になれば、アイコンタクトでカメラマンの気持ちやどうして欲しいか汲み取ってもらうことが可能です。 そうすれば、撮り逃しが許されない結婚式で、撮り逃しをする可能性はかなり減ります。 ・拘束時間が長い 1日の拘束時間は結構長いです。
会場入りし、機材の準備、外観やウェルカムボード等の撮影、新郎新婦へのご挨拶、メイクシーン撮影・・・書き出せばキリがありません。
その間はずっと立ちっぱなしで、休憩時間はありません。
春と秋の繁忙期は、1日に2件の施行(結婚式)を撮影することもあります。
始発に乗り、終電近くに帰る日もありました。
そして、拘束時間は撮影だけではありません。
新郎新婦が事前に打ち合わせをしたいとおっしゃられば、それをお断りすることは難しいでしょう。 提携会場がミーティングへの参加を要請する場合、ミーティングにも参加します。 また、写真のレタッチにも時間がかかります。 私が勤めていた会社は、450カットの納品というプランがありました。 皆様は、1枚のデータをレタッチするのに何分時間をかけていますか? 最近、雑誌で3分レタッチという特集が組まれていました。 例えば、1枚を3分で仕上げた場合、1,350分が必要です。 ちなみに、24時間は1,440分です。 もちろんレタッチのみに集中して対応することは出来ません。 電話対応やメール対応、機材管理、受注管理、アルバム制作スタッフとのやりとり、営業活動・・・。 他にやることはあまりにも多いです。 つまり、拘束時間は長くなるのです。 ・給与が安い 結婚式をされた経験がある方は、写真代が高額なので、実はカメラマンは儲かるのではないかと思われているかも知れません。 確かに高額です。 しかし、その金額のうち、カメラマンに入るお金は少ないのです。 理由は、結婚式場に中間マージンをしっかり取られ、フォトプロダクションにしっかり取られるためです。 また、一般的な大企業のように大幅な昇給も見込めないでしょう。
・体力的にも精神的にもキツい 拘束時間が長く、撮り直しも出来ない、給与も安いとなれば、体力的にも精神的にもキツいことは明白です。 もし、クレームを受けたならば、その対応を行う必要があります。 撮り直しが出来ないので、新郎新婦もキツい言葉を投げかけるかも知れません。
<最後に>
繰り返しになります。
上記の内容を読んでいただき、それでもブライダルのフォトグラファーをやりたいということであれば、チャレンジしても良いと思います。
もし、消極的になってしまえば、やめておくか別の道を検討するのが良いと思います。
皆様のフォトライフがより充実したものとなりますように。
私のフォトレッスンにもお越しいただければ、嬉しいです。
ストアカでの写真教室:
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。 <最終更新日:2020.4.17> home:https://www.yusukekawakami.com